
会費の徴収や管理に苦労していませんか?
年に一度の徴収業務に追われる同窓会、継続課金の煩雑さに悩む学会やNPO法人など、多くの団体で会費業務の効率化は大きな課題となっています。
会費の徴収・入金状況の管理・会員情報の管理といった会費管理を効率化するには、会費徴収システム(会費管理システム)や集金アプリの導入が有効です。
本記事では、そんな会費徴収システム(会費管理システム)を選ぶ際のポイントや代表的なシステム例、選定ステップを紹介します。これから導入を検討している方、現在の運用に課題を感じている方は、ぜひ参考にしてください。
この記事の目次:
- なぜ会費徴収システムが必要なのか?
- 会費徴収システムの比較ポイント
- 会費徴収システムのタイプ
- 失敗しない選び方と導入ステップ
なぜ会費徴収システムが必要なのか?
システムを使わずに徴収業務を行う場合、未納の把握に時間がかかる、振込確認や帳簿記入を手作業でしなければならない、会員情報との連携が難しいといった課題が生じるので、ミスや見落としのリスクが高いです。
そんな課題を解決できるのが、クラウド型や連携型の「会費徴収システム」です。機能はシステムによって異なりますが、大きく2つの機能に分けることができます。
管理業務の効率化
会員情報と決済情報を紐づけして、管理業務を効率化できます。また、会費の徴収サイクルを設定して、引き落としと入金結果の反映、未払い者への督促といった作業を自動化できます。
新規会員の獲得
オンラインの登録フォームから入会申し込みができます。気軽に申し込みができるので入会のハードルがぐんと下がります。入会後は、オンラインでコースの選択、講師の指名、会場の検索などができます。
会費徴収システムの比較ポイント
一口に会費徴収システムといっても、検索すると多数のシステムが出てきます。そこで、それらを比較する際のポイントをまとめてみました。
💳 支払い方法の柔軟性
クレカ・口座振替・コンビニ・銀行振込など、会員層に合った手段があるか?
⏰ 自動リマインド・未納対応
期限前の通知や、未払い者への自動フォローアップが可能か?
🧑🤝🧑 会員データとの連携
会員台帳と一元管理ができるか?退会・更新などの状態変化と連動しているか?
🔐 セキュリティと運用の安心感
SSL、暗号化、サポート体制、実績などを確認
💰 費用の内訳
月額/年額、初期費用、決済手数料など、トータルで比較しやすいか?
支払方法の柔軟性や会員データとの連携は、システムによって違いが出てくるポイントです。しっかり確認しましょう。
会費徴収システムのタイプ
会費徴収システムは、大きく2つのタイプに分けることができます。
1.カスタム構築型
システムを団体の業務に合わせて柔軟に設計・開発できる方式。拡張性が高く、既存の会員管理システムと連携しやすい。
🔍 特徴
- 機能や画面設計を団体ごとにカスタマイズ可能
- 他の業務システム(会員管理・イベント管理・帳票など)と連携しやすい
- ITベンダーや開発パートナーとの協力が必要
- 初期コスト・導入期間は比較的高め
✅ 向いている団体
- 数万人の会員を抱える大規模学会・士業団体・業界団体
- すでにkintoneやSalesforceなどを導入しており、拡張したい団体
- 年度更新や複雑な会費体系(例:職種別・支部別)をもつ団体
🧩 代表的なサービス・構成例
- kintone + 決済連携
- Salesforce+NPSP(非営利向けパッケージ)
- FileMaker/ローコード開発系 など
2.ウェブクラウド型(SaaS型)
インターネット上で提供されている既製のサービスを利用する方式。設定だけで比較的すぐに使い始められる。
🔍 特徴
- 会費徴収に必要な機能が一通り揃っている
- 初期費用が低く、月額課金(サブスクリプション)で導入しやすい
- クレジットカード決済や口座振替などが最初から組み込まれている
- 独自業務に合わせた細かいカスタマイズは限定的
✅ 向いている団体
- 同窓会・NPO・学会・資格団体など、事務負担を減らしたい小〜中規模団体
- 「とにかく手間を減らしたい」「ITに詳しい人がいない」団体
- すぐに導入して実務に活用したい団体
🌐 代表的なサービス
- 会費ペイ
- サブスクペイ
- Stripe
- SmartCore など
まとめると、次のようになります。
カスタム構築型 | ウェブクラウド型 | |
---|---|---|
1. 初期導入の手間 | 高め(要要件定義) | 低め(設定で完結) |
2. 柔軟性・拡張性 | 高い | 限定的 |
3. 費用感 | 初期費用+保守費あり | 月額 or 決済手数料中心 |
4. ITサポート体制 | 必須 | 不要でも使える場合が多い |
5. 向いている団体規模 | 中~大規模 | 小~中規模 |
失敗しない選び方と導入ステップ
ステップ①:団体の特性を整理する
最初に、会員数、支払い頻度、年齢層、支払い手段の希望などを整理しましょう。
ステップ②:必要な機能に優先順位をつける
「未納対応」「年度更新のしやすさ」「支払い方法の多さ」など、機能要件を優先度も考慮して整理しましょう。
ステップ③:比較・試用・決定
実際に使ってみると、要件にどれだけマッチしているか、使い勝手の良さなどが明確になります。無料トライアルやデモで実際に操作してみることをおススメします。可能であれば、他団体の事例も参考にするとよいでしょう。
💡 導入のコツ・注意点
- 現在の運用フローを棚卸ししておくと、スムーズに移行できます。
- 経理や事務局、会員の反応を事前に確認しておくと、導入後にトラブルが起きる可能性を低くできます。
- 早めに準備をはじめましょう。会費更新の時期より2〜3か月前までには動き出すのが理想です。
会費徴収システムを導入すれば、手作業の削減・未納の防止・業務の標準化が実現できます。団体の規模や目的に合わせて、ぴったりの仕組みを見つけましょう。
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