
イベントを開催するときは、企画・集客・参加受付・会場設営といったさまざまな業務が必要になりますが、システムを利用することで、Webページやメールでの集客、参加登録や定員管理が容易になります。また、イベント当日のQRコードやバーコードによるチェックインやリアルタイムでの出席管理、参加者管理、イベント会費の管理、イベント後のデータ分析など、システムによって機能は異なりますが、業務効率化や一元化のメリットは大きいです。
この記事では、イベントをシステムで管理することのメリットと、効果的な使い方について解説します。
目次
- イベントシステムでできること
- 単発イベントを管理する
- 複数の場所、または定期的に開催するイベントを管理する
- 参加者管理のポイント
イベントシステムでできること
イベントシステムは、一般的に以下のような機能を提供します。
✅イベントの企画と登録
- イベント情報の公開
- 参加者登録フォームの作成
- チケット販売や予約管理
✅参加者管理
- 登録者のデータ管理
- 参加者へのリマインダー通知
- 出席確認や参加証明書の発行
✅運営サポート
- イベント当日の受付システム(QRコードやバーコード)
- スケジュール管理やセッション案内
✅コミュニケーション
- イベント前後のメールや通知の配信
- 参加者同士のネットワーキング機能
✅分析とレポート
- 参加者数や参加率の分析
- アンケート結果の集計
システムによって異なる部分もありますが、イベントシステムは、イベントの企画から分析、登録者のデータ管理など、さまざまな機能を備えています。
単発イベントを管理する
イベントシステムを活用して単発のイベントを開催する際の流れを時系列でまとめます。以下のステップに沿って利用することで効率的に運営できます。
1. 準備段階
1.1 イベント企画
- システムでイベントを作成:イベント名、日程、場所(またはオンラインの場合はプラットフォーム情報)を登録。
- 参加登録ページを公開:フォームやチケット購入ページを作成し、告知用URLを生成。
- スケジュール設定:セッションや登壇者情報を入力してスケジュールを公開。
1.2 告知と参加者募集
- SNSやメールで告知:登録ページリンクをSNSやメールで配信。
- リマインダー送信:イベント日時が近づいたら、登録者へ自動リマインダーを設定。
2. イベント直前
2.1 参加者確認
- 出席リストの確認:登録者情報をダウンロードし、必要な場合は名札を作成。
- 受付準備:QRコードやバーコードで参加者をスムーズにチェックインする仕組みを準備。
2.2 オンラインイベントの場合
- ログイン情報の配布:ウェビナーツール(ZoomやWebexなど)のリンクや参加方法を送信。
- システム連携:イベントシステムとウェビナーツールを連携させ、参加状況をトラッキング。
3. イベント当日
3.1 受付
- QRコードチェックイン:参加者がQRコードを提示し、スキャンで受付完了。
- リアルタイム更新:受付状況がシステムに自動反映され、手動確認の手間を削減。
3.2 イベント運営
- セッション案内:参加者にリアルタイムでスケジュールや部屋情報を通知。
- アンケート配信:各セッション後にアンケートリンクを送信し、フィードバックを即時収集。
4. イベント終了後
4.1 分析とレポート
- 参加データの集計:登録者数、出席率、セッション別参加者数などを分析。
- アンケート結果の確認:フィードバックをもとに次回の改善点を整理。
4.2 参加者フォローアップ
- お礼メールの配信:イベント参加者全員に感謝のメールを送付。
- 資料共有:プレゼン資料や録画URLを配布する場合も、システムから一斉送信可能。
システムで管理すれば、手作業の負担が減り、イベント運営のクオリティ向上につながります。
複数の場所、または定期的に開催するイベントを管理する
同じ内容のイベントを複数の場所で開催したり、定期的に開催したりする場合、イベントシステムの以下のような機能を活用すると効率的です。
必要な機能とその使い方
✅テンプレート機能
概要:
既存のイベント設定(タイトル、スケジュール、参加者フォームなど)のひな形を作成し、複製して再利用できるようにする機能です。
メリット:
毎回ゼロから作成する手間が省ける。
使い方:
- 最初に作成したイベントをテンプレートとして保存。
- 新しいイベントを作成する際、テンプレートを呼び出して日時や場所だけを更新。
- 複製された内容を編集し、必要な変更を加える。
✅複数会場・日程管理機能
概要:
イベントの複数の開催地や日程をひとつの管理画面で設定・管理する機能です。
メリット:
各地の参加者情報や参加率をひとつのダッシュボードで確認可能。
使い方:
- 各会場ごとにイベント情報を登録。
- 参加者が希望する開催地や日程を選択できるフォームを設定。
- 会場ごとに参加者リストを自動で分けて管理。
✅リピート機能
概要:
同じ内容のイベントを定期的に開催する場合、スケジュールに沿って自動的にイベントを作成する機能です。
メリット:
長期のイベント計画でも簡単に対応可能。
使い方:
- イベント作成時に「定期開催(週次・月次・特定の間隔)」を選択。
- システムが自動的に未来の日付に基づくイベントを生成。
- 毎回の微調整が必要な場合でも、最小限の修正で対応可能。
✅参加者グループ管理
概要:
同じイベントに複数回参加した人や、会場ごとの参加者をグループ化する機能。
メリット:
リピーターへのアプローチや、会場ごとの対応が容易に。
使い方:
- 過去のイベント参加者データを蓄積。
- 会場や日程ごとに参加者をフィルタリングしてメールを配信。
- 特定の参加者へ優先案内やリマインダー送信。
✅ 分析とレポート機能
概要:
複数のイベントの参加者データやフィードバックを一元管理し、比較分析できる機能。
メリット:
定期開催や全国展開時の運営戦略を練るためのデータが得られる。
使い方:
- 各会場や日程ごとに登録数・出席率・アンケート結果を集計。
- システムが自動生成するレポートで、傾向や課題を分析。
- 地域や時間帯ごとの人気や改善点を明確にする。
これらの機能を組み合わせることで、運営効率が向上し、参加者の満足度も高まります。
参加者管理のポイント
参加者管理は、イベント運営の中心的な部分であり、効率的に管理することでスムーズな進行と参加者の満足度向上につながります。以下に、参加者管理の詳細と活用法を説明します。
1.参加者管理で行うこと
参加登録の受け付け | ・名前、連絡先、所属などを収集する登録フォームを作成 ・チケット種別(無料、有料、VIPなど)を設定可能 ・多言語対応(海外参加者を想定する場合) |
データの一元管理 | ・登録情報やステータス(支払済、キャンセル等)の管理 ・管理コンソールで状況を確認 ・会場、日程、参加種別(現地/オンライン)でグループ化 |
チェックインと出席確認 | ・システムが自動生成するQRコードを参加者に送付 ・当日、受付でコードをスキャンして出席を記録 ・チェックイン状況のリアルタイムな反映 |
フォローアップとリマインダー | イベント前: ・自動リマインダー(メール/SMS)を登録者に送信 イベント後: ・アンケートリンクやお礼メールを送信 ・次回イベントの告知をリピーター向けに送付 |
参加者データの活用 | ・年齢層、地域、業種などのデータをもとに分析 ・過去参加者リストを活用したターゲットマーケティング ・CSV/Excel形式でエクスポート |
2.参加者管理フロー
イベント前
- 登録フォームを作成し、公開。
- 登録時に自動返信メールで確認通知を送付。
- リマインダーを設定し、イベント直前に通知。
イベント当日
- 受付でQRコードをスキャンし、チェックイン。
- 欠席者リストを即時確認し、必要に応じてフォローアップ。
- 現地とオンライン参加者を分けて管理。
イベント後
- データを分析し、参加者フィードバックを収集。
- お礼メールを送信し、次回イベントの案内を送る。
3.便利な追加機能
- 参加者検索機能: 名前やメールアドレスで迅速に参加者情報を検索可能。
- 登録フォームの条件分岐: 参加者の回答に応じてフォーム内容を切り替える。
- API連携: CRMツールやメールマーケティングツールと連携し、参加者情報を活用。
参加者管理の効率化により、運営負担が軽減されるだけでなく、参加者へのきめ細かな対応が可能になります。
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rt